「物流の2024年問題」への対策として成立した改正物流効率化法(物資の流通の効率化に関する法律)が、2025年・2026年と段階的に施行されています。荷主・倉庫・運送事業者それぞれに求められる対応と、物流拠点が今すぐ整えるべき「荷待ち時間の記録体制」について解説します。

改正物流効率化法の全体像:2段階で施行

第1段階(2025年4月〜):すべての荷主・物流事業者に努力義務

すべての荷主(発荷主・着荷主)と物流事業者に対し、次の3点を柱とする努力義務が課されました。

  • 積載効率の向上
  • 荷待ち時間の短縮
  • 荷役等時間の短縮(ドライバー1人あたり年間125時間の削減が目安)

また、2025年4月からは荷主都合による30分以上の待機時間や、契約外の荷役作業の記録が求められるようになりました。

第2段階(2026年4月〜):特定事業者に義務化

一定規模以上の荷主・物流事業者は「特定事業者」に指定され、次が義務となりました。

  • 中長期計画の作成・提出
  • 取組状況の定期報告
  • 物流統括管理者(CLO)の選任(特定荷主)

取組が不十分な場合は国による指導・勧告・命令の対象となり、荷主勧告制度による企業名公表のリスクもあります。

「うちは中小だから関係ない」ではない理由

特定事業者の義務は一定規模以上が対象ですが、努力義務はすべての事業者に適用されます。さらに実務では、特定荷主が取引先の倉庫・運送会社に荷待ちデータの提出を求めるケースが増えており、中小の物流拠点であっても「荷待ち時間を記録し、短縮の取組を説明できる」状態が取引継続の条件になりつつあります。

今すぐ整えるべき「荷待ち時間の記録体制」3ステップ

ステップ1:到着・受付時刻を自動で残す

手書きの受付簿では、記入漏れ・転記ミス・集計の手間が避けられません。ゲートでのQRチェックインなど、到着時刻が自動でデジタル記録される仕組みに切り替えることが第一歩です。

ステップ2:呼出〜接車〜完了の時刻を残す

荷待ち時間(受付〜接車)と荷役時間(接車〜完了)を区別して記録するには、呼び出し・接車・完了の各時点が記録される運用が必要です。トラック呼び出しシステムを使えば、呼出ボタンを押すだけで時刻が自動記録されます。

ステップ3:月次でCSV集計し、短縮の取組を説明できるようにする

記録したデータは月次で集計し、「平均荷待ち時間」「30分超の件数」「時間帯別の傾向」を把握します。これが定期報告・荷主への説明・配車時間の交渉材料になります。

記録体制はクラウドサービスで低コストに構築できる

専用機器や大規模システムを導入しなくても、月額数千円のクラウドサービスで上記3ステップは実現できます。ヨビトラは、QRチェックインからワンタップ呼び出し(LINE・SMS・自動音声)、荷待ち時間の自動記録・CSV出力までを月額3,980円で提供しており、改正物流効率化法対応の第一歩として最短即日で導入できます。

まとめ

  • 2025年4月〜:全事業者に荷待ち短縮の努力義務+30分以上の待機記録
  • 2026年4月〜:特定事業者に計画・報告・CLO選任が義務化(違反は勧告・公表リスク)
  • 中小拠点も取引先経由でデータ提出を求められる時代——記録の自動化が最優先